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ストレスチェック

2018/05/28

【コラム】ストレスチェックとキャリアコンサルティングで離職を防ぐ

 先日、気になるニュースが飛び込んできました。 ソフトバンクホークスのムネリンこと、川崎宗則選手が退団を発表したのです。しかも、その理由は意外なものでした。

 球団広報を通したコメントによると 、「自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。……野球から距離をおいてみようと決断しました」(抜粋)とのこと。

 昨年、メジャーリーグから古巣のソフトバンクへ復帰、複数のポジションをそつなく守り、明るくムードメーカーでファンやチームメイトからも愛されていた川崎選手。その彼が、自律神経の病気にかかり、身体を動かすのを拒否し、退団したというのです。強靭な肉体、タフな精神を兼ね備えたプロ野球選手ですら野球から離れなければならなくなる、自律神経の不調。いわんや一般社会で働いている私たちをや、ではないでしょうか。

 自律神経とは自分の意思とは関係なく働く神経のことをいいます。呼吸、脈拍、体温、消化や内臓の働きなどといった生命維持に関わるあらゆる働きを支配しています。この自律神経には、心身を緊張・興奮させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経がありますが、この 2 つの神経がバランスよく働くことで私たちは心身ともに健康を維持できるといえるのです。

 自律神経が乱れる要因は様々ですが、原因の一つにストレスが挙げられます。ストレスが強くなると心身が緊張状態となり、交感神経が優位になります。交感神経が優位な状態が続くと白血球のバランスが乱れ、免疫力が低下し風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなります。ひいてはがんのリスクが高くなり、高血圧、狭心症、不整脈、脳卒中などの病気に陥ることもあります。自律神経の乱れから体調不良に陥り、仕事を続けることが困難になり、最終的には離職につながる可能性も大いにあります。

 会社が従業員のストレスの度合いを測る方法に、「ストレスチェック」があります。「ストレスチェック」とは、ストレスに関する質問票(選択回答)に従業員が記入し、それを集計・分析することで、社員自身のストレスがどのような状態にあるのかを調べる検査です(労働者が 50人以上いる事業所では、 2015 年 12 月から毎年 1 回この検査を労働者に対して実施することを義務付けられています)。 従業員が自分のストレス状態を知ることで、ストレスをためないように対処したり、高ストレス状態の場合は医師の面接を受けて助言をもらうなどして、職場の改善につなげることができます。また、あわせて「キャリアコンサルティング」を行うことで、従業員自身が自分の適性や能力、関心に気づき、仕事や能力開発の機会を通して視野を広げ、キャリアを形成することができるようにもなります。

 ストレス→自律神経の乱れ→体調不良→離職といった負の流れを断ち切るべく「ストレスチェック」を行い、ストレスを軽減させ離職率を低減させることは企業の生産性の向上にもつながります。そして、「キャリアコンサルティング」で社員の能力開発を促進し、心身共に健康な状態で従業員が就業できるよう支援していくことは、企業の存続・発展には必要不可欠なことではないでしょうか。

(文:エムキャリ・コラム編集部)

 

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