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キャリアコンサルティング

2018/05/28

【コラム】新たな環境におかれた従業員の自律を促すために(前編)

 少子高齢化に伴う労働人口の減少や定年の引き上げ、終身雇用制度の崩壊など、労働者にとっては企業や組織に自分のキャリアを任せっきりにできる世の中ではなくなりました。労働者自身が自律的に自分のキャリアを考えながら働くことを意識しないと、自分が納得する生き方を手に入れるのは難しく、また、組織に対して良い影響を与えることはできないでしょう。

  そのような状況の中、政府はキャリアコンサルティングの重要性を訴え、2024年までにキャリアコンサルタントを10万人(現在の3倍)育成計画を謳っています。キャリアコンサルティングでは、キャリアコンサルタントがクライエントの経験を聞き出しながら、今、クライエントが何をすべきなのかを気づきを与え、行動変容に繋げることが求められています。

  キャリアコンサルタントは、数あるキャリア理論や技法をクライエントの状況に合わせて駆使しますが、今回は、その中の1つ「転機を乗り越える4つのS」についてご紹介します。

  これは、生涯発達論の研究を行っている、米国メリーランド大学のナンシィ・K・シュロスバーグ博士が唱えたキャリア理論です。この理論は、転機を迎えた時にそれを乗り越えるためには、状況(Situation)、自己(Self)、戦略(Strategies)、支援(Supports)の4つのSを確認することが必要であるというものです。

 この理論を企業内キャリアコンサルティングに適用する場合、入社時や異動、転勤、昇進などの転機を迎えた際、今の状況(Situation)を理解し、自己(Self)分析し、戦略(Strategies)を立て、支援(Supports)を得ることにより、新たに置かれた状況にフィットするということになります。

  それでは、1つずつ紹介をしたいと思います。

 1、状況(Situation)を理解する 

 新たな業務内容や与えられた目標、同僚、上司、ツールなど、自分が新たな状況下で働く上での周囲の状況や自分の状態をフラットに整理します。その上で、自分の力を発揮するためには何をすべきなのかを見つけます。

 2、自己(Self)分析する

 自分を取り巻く状況を整理・理解した上で、自己分析を行います。「どうして新たな職場に来たのか」、「どうして新たなタスクが与えられたのか」、やりがいを感じづらいようであれば「どうすればやりがいを感じるのか」、「何をすれば自分が納得できるのか」。その分析が、新たな環境で自律的に活躍する上でブレてはいけない軸となります。

 残り2つの戦略(Strategies)と支援(Supports)については、後編に続けます。

 

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