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2018/07/13

【コラム】中途採用方法の多様化と人材の定着に関する施策について

 日本経済新聞社が4月にまとめた採用計画調査(最終集計)によると、主要企業が計画する2018年度の中途採用者数は43,625人となり、2017年度に比べ7%増加という結果が出ました。また、パーソルキャリアが201879日に発表した6月の中途採用に関する求人倍率は2.43倍で、2008年の調査開始以来、求人数は2ヶ月連続で最高値を更新したそうです。

 このように中途採用が活況の中、採用方法については、転職サービスやハローワークを利用されている企業が多いと思われますが、近年では多様化の動きが見られます。

 最近、広がりを見せている中途採用方法に「リファラル採用」があります。「リファラル」とは、日本語で「紹介・推薦」といった意味があり、社員の紹介により採用する方法です。 

 「縁故採用」や「コネクション採用」と同じでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大きく異なります。それは、「縁故」や「コネクション」が応募者の能力や資質に採用基準が置かれるのではなく、「紹介者」と企業との仕事上の付合いや利害関係などに重きを置かれます。

 リファラル採用では、自社の社員が目利きし紹介する人材なので能力や資質、信用性も高く、意欲的に働いてくれることが期待できます。社員間の信頼関係構築も早く進むのではないでしょうか。また、人事担当者にとっては、選考プロセスの短縮やコスト削減といったメリットもあります。

 しかし、気を付けないといけないことがあります。それは、応募者にも紹介者にも必ず採用してもらえる、という期待を抱かせないこと。あくまでも選考は人事担当者なので、紹介者から応募者に「採用してもらえる」といった無責任な発言は避けるよう注意が必要です。

 他の中途採用の方法には「アルムナイ」(卒業生、同窓生、校友、の意)といった、退職者を再雇用したりするケースもあり、人材確保に悩む採用担当者にとっては一考の価値があるのではないかと思われます。

 このように、「リファラル採用」などで中途採用した社員においては、企業文化や価値観、社風などをある程度理解でき、会社に馴染むのも早いと思われます。しかし、どのような形で入社した中途社員でも実際に働いてみると、「思っていたことと違う」「これは改善したほうがいい」など様々な思いが生じることがあります。

 そのような中途採用者の定着に有効な施策が、企業内キャリアコンサルティングです。定期的にキャリアコンサルティングを実施し、不安や働きづらさを解消していきます。また、キャリアコンサルティングの場が、組織にとって業務の棚卸や新しいやり方を提言してもらえる機会にもなり、生産性の向上や業務改善、組織改革につながることが期待できるでしょう。

(文:エムキャリ・コラム編集部)

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