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2018/06/29

【コラム】新卒入社社員の定着に必要なもの

 2019年卒業見込みの新卒における就職活動に関して、61日時点で6割以上が内定を獲得している、というニュースがありました。近年、経団連にて61日に面接・選考を解禁するという取り決めはされましたが、61日時点で6割以上の就活生が内定を獲得しているということは、それ以前に水面下で採用活動を行っている企業が多いということでしょう。例えば、インターンシップの積極的導入。インターンシップで多くの学生を受け入れ、その中から優秀な学生にあらかじめ目星をつけておくことも、当たり前のように行われているのではないでしょうか。また、企業の採用担当者は、様々な就活イベントに出展したり、学校訪問を行ったり、学生との接点を持つために、あらゆる手段を講じて尽力されていることでしょう。

 そのような苦労をしながらも、入社した社員が簡単に退職してしまう状況を目の当りにしたら、これまでの苦労も水の泡になってしまいます。苦労だけではなく、大きな損害にもなるでしょう。新卒1人当たりの採用コストは平均約50万円ということも言われています。
東洋経済ONLINE

  では、どうすればすぐ辞めてしまう新卒入社社員を減らすことができるのでしょうか。

  それは、彼らに会社への帰属意識をもってもらうことが有効でしょう。最近の組織のあり方の流れに逆行するかもしれませんが、会社に対する所属感をもつことが大切だと思います。運動会や会社全体でのイベントを復活させ、社員間の絆づくりをしている企業も増えているようです。

  自分の居場所が「ここ(会社)にはある」と感じることが、安心感に繋がります。安心感をもつことができれば、様々なことに前向きにチャレンジする意欲が沸いてきます。不安定な状況だと、「失敗できない」という守りに入りがちになってしまいます。より多くの社員にチャレンジ精神をもってもらうためには、「たとえ失敗しても最悪の事態は逃れられる」「先輩や上司がフォローしてくれる」「だから全力でチャレンジできる」という安心感が必要だと思います。

  そのためには、上司や部門責任者が大きな心で、積極的に失敗させる取組みをすることも1つでしょう。集合研修などで、企業理念を真剣に考える時間をつくったり、1年目の自分がどのよう形で会社に貢献できるかを自問自答したりすることも必要でしょう。社会人としてのマナーや基礎スキルを教える研修に留めずに、会社との関係を考える取組みが効果的でもあるでしょう。また、それらのことをグループワークや1年目社員全員をチームとして取り組ませても良いかもしれません。そこで同期の絆づくりや、チームの中での合意形成などを経験することができるでしょう。

  ちなみに、先日、私たちがそれらを意識した研修プログラムをある企業の全新入社員に導入した所、例年に比べ退職者が激減、いや、全く発生しませんでした。

  1年目に対する研修や受け入れ方などは企業や組織、また時代によっても異なるでしょう。早期離職者を防ぐためにどのような取組みが自分の組織において効果的なのか。これを考え実施することも、人事関係者の大きなミッションでもあるでしょう。その施策の1つとして、ストレスチェックや定期的なキャリアコンサルティングを導入することも良いと思います。

 

(文:エムキャリ・コラム編集部)

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