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キャリアコンサルティング

2018/05/28

【コラム】偶然を転機に変えるキャリアコンサルティング(前編)

 キャリアコンサルティングに関する理論で、ジョン・D・クルンボルツ博士の「ハップンスタンス・ラーニングセオリー」(計画的偶然性理論)というものがあります。

 この理論は、予期せぬ出来事であってもそれを学習の機会と捉えることで転機を乗り越えるというものです。クルンボルツ博士は、「個人のキャリアは偶然起きる予期せぬ出来事によって決定されている事実があり、その偶発的な出来事を主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることができる」と述べ、さらに「偶発な出来事を生み出せるように、積極的に行動することにより、キャリアを創造する機会を生み出すことができる」としています。


 また、クルンボルツ博士は、様々な出来事や機会を創造し活用できるようになるためには、5つのスキルを発達させることが大切とも述べています。

1.好奇心:たえず新しい機会を模索すること
2.持続性:あきらめずに努力し続けること
3.柔軟性:こだわりを捨て、固執していた考えを変えること
4.楽観性:新しい機会は必ずおとずれるので、ポジティブに考えること
5.冒険心:失敗を恐れず、挑戦すること

 キャリアコンサルタントの中では、この理論を好む方が多いと思います。

 国家資格キャリアコンサルタント養成講座において、理論を学ぶ時間は限られているため、特段、理論家の考え方に興味や関心がない限り理論家について一人ひとりを深く知っていくことは少ないでしょう。私自身も養成講座を受講している中で、クルンボルツ博士の理論を学習し、人生の中で繰り返し訪れる「偶然の出来事」に対して、それをチャンスと捉えて人生の好機に変えることができたならどれほど前向きな気持ちで人生の選択ができるだろうかと感じたことを覚えています。しかし、「でもどうやって?」「考え方を変える?」「実際のキャリアコンサルティングにおいてどう活用するの?」と疑問や関心はありながらも、試験対策に追われてあまり深く学ぶことはありませんでした。

 あれから約1年、試験も終わり理論の記憶も少しずつ薄れてきたタイミングで出会ったのが「クルンボルツ博士のキャリアカウンセリングDVD」でした。同僚からDVDの存在を聞いた瞬間、見てみたいと興味惹かれました。

 DVDの内容としては、日本キャリア開発協会の教材販売ページにおいて公開されている通り、①クルンボルツ博士の理論のポイントが紹介され、②実際のキャリアカウンセリングの様子、③カウンセリング後のインタビューが流れる構成になっており、中でも一番興味惹かれたのは②の博士によるキャリアカウンセリングを見る機会が得られることでした。これまで有名な博士のカウンセリングを映像として見る機会はほとんどなかったため、「いったいどんなカウンセリングなのか」、「どんなかかわりをするのだろうか」、期待とともに気持ちが揺さぶられました。

 このDVDを見終わり、私自身にも新たな発見がありましたので、次回ご紹介したいと思います。

(文:エムキャリ・コラム編集部)

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