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キャリアコンサルティング

2018/05/28

【コラム】新たな環境におかれた従業員の自律を促すために(後編)

前回は、「転機を乗り越えるための4つのS」の内の2つをご紹介しました。今回は残り2つをご紹介します。

3.戦略(Strategies)を立てる

 新たな状況下で活躍するための軸を定めたら、情報収集を行います。まずは、前任の方がいれば、その方の今までの仕事のやり方を確認したり、同僚となる方の仕事ぶりを観察したり、上司や部下などの人間関係、取引先の情報など、新たな環境で必要となる情報を入手します。情報収集をある程度終えたら、自分が何をすれば組織に貢献できるのか、やりがいをもって活躍をしていけるかという観点で、自分の動き方を考えるでしょう。

4.支援(Supports)を受ける

 情報収集をし、自分の動き方を考えた所で、それが新たな環境下で通用するかどうかは分かりません。前任者からの引き継ぎがあるようであればしっかりと引き継ぎ、先輩や後輩、同僚が相談できる関係であるか、上司から的確な指示を与えられたり、相談に乗っていただく関係が築けるか、万が一、組織内にそのような支援を受けられる状況がなかった場合、ホットラインのような相談窓口があるかどうかを確認します。支援を受ける体制はあるのにうまくいかない、ということであれば、その問題に対したコンサルティングを行います。

 組織としては、新たな転機、環境下に置かれた従業員に対し、これらの4つのSを基本にしたサポートを行うことで、スムースに移行できるよう考えておく必要があります。逆に、この4つのSが整っていない環境であった場合、どんなに優秀な従業員であっても、新たな環境にフィットするのは難しいでしょう。

 また、従業員がもし困ったことがあったとしても、上司や人事に対し遠慮したり評価などを気にしてしまい、直接本音を話すことは難しいと感じる方が多いでしょう。そのような時にこそ、第三者となる企業内キャリアコンサルタントが有効に活用できます。

 キャリアコンサルタントは、その倫理規定によりクライエントに対する守秘義務が課せられています。そのような第三者に相談することで、当事者には言いにくいような困ったことでも、言葉に出して話すことができ、キャリアコンサルティングによって行動変容のきっかけをつかみ、自己解決に繋げることができます。

 人材確保が厳しい昨今の労働市場において、配置転換があることはやむを得ないことです。だからこそ、新たな環境に置かれた従業員の定着を図るために、企業内キャリアコンサルティングを活用し、4つのSを確認することで、従業員の自律性を促し、組織を活性化させることに繋がると思います。

(文:エムキャリ・コラム編集部)

 

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